栃木県サッカー協会は29日、協会のシニア委員会の元委員長がおよそ750万円を着服したことを明らかにしました=写真。
それによりますと、40歳以上のシニア年代の大会運営などを行うシニア委員会の委員長を務め、協会の常務理事、事務局員でもあった60代の男性が、大会の審判員の日当を支払ったように領収書を偽造し、虚偽の収支報告を行いおよそ750万円を着服したとしています。
県サッカー協会は、警察への被害届の提出を検討しているということです。
ことし1月、シニア委員会から県サッカー協会に提出された財務資料に不明な点があり、この男性から聞き取りを行ったところ、不正受給を認めたということです。協会に保管されている2013年から2022年のシニア委員会の会計書類の偽造と不正受給が確認されました。
県サッカー協会は28日、この男性の常務の職を解き、事務局員の職は懲戒解雇としました。
さらに、来月、臨時の総会を開き理事についても解任するとしています。
シニア委員会ではこの男性が、1人で会計から雑務まで行っていたということです。
男性は、着服した全額を返還する意思を示し、これまでに65万円が返還されました。
県サッカー協会では、ガバナンス体制を見直し、コンプライアンスの徹底を図り、監査体制を見直して適正な会計処理を徹底し、再発防止に努めるとしています。
また、現金の取り扱いをなくすキャッシュレス化の方向で研究・検討を進めているということです。