栃木市は10日、市内の渡良瀬遊水地の塔に巣を作っている国の天然記念物コウノトリのペアが、初めて産卵したとみられると発表しました。
栃木市渡良瀬遊水地課によりますと、ペアは、2021年に小山市で生まれたオスの「りょう」と兵庫県淡路市生まれのメスの「淡夢(あむ)」でいずれも3歳です。
同じ時期に兵庫県で目撃されていた「りょう」と「淡夢」は、2月上旬に「りょう」の故郷である渡良瀬遊水地内への飛来が確認され、先月上旬から交尾らしき行動をとり、下旬ごろから交代で巣に伏せるような行動が確認されていたということです。
栃木市は、専門機関の兵庫県立コウノトリの郷公園に先月30日から今月2日までの観察記録を提供し、「産卵が推定される」と回答を得たということで、
推定産卵日は先月31日、ふ化は来月5日ごろになる見通しだということです。